厚生労働省は、令和7年1月31日に令和6年10月末時点における外国人雇用の届出状況を公表しました。発表によると、外国人労働者は230万人を超えて過去最多となることがわかりました。下記に総労働者数、国別、職種などに分けてまとめてみました。
1. 外国人労働者数:
• 2,302,587人(前年比253,912人増)
• 前年比増加率12.4%で過去最多を更新(前年と同率)

在留資格別外国人労働者数の推移
2. 外国人を雇用する事業所数:
• 342,087所(前年比23,312所増)
• 前年比増加率7.3%(前年6.7%より0.6ポイント上昇)
3. 国籍別労働者数 Top10
国別では、ベトナムが約57万人と最も多く、全体の約4分の1を占めました。一方、前年比の増加率では、ミャンマー、インドネシア、スリランカ出身の外国人労働者の増加が顕著でした。特にミャンマーは前年より61%増加し、11万4,618人に達しました。
• 1位:ベトナム 570,708人(24.8%)
• 2位:中国 408,805人(17.8%)
• 3位:フィリピン 245,565人(10.7%)
• 4位:ネパール 187,657人(8.1%)
• 5位:インドネシア 169,539人(7.4%)
• 6位:ブラジル 136,173人(5.9%)
• 7位:ミャンマー 114,618人(5.0%)
• 8位:韓国 75,003人(3.3%)
• 9位:タイ 39,806人(1.7%)
• 10位:スリランカ 39,136人(1.7%)
国籍別外国人労働者の割合

4. 在留資格別労働者数
• 専門的・技術的分野:718,812人(前年比122,908人増、20.6%増)※初の最多
• 身分に基づく在留資格:629,117人(前年比13,183人増、2.1%増)
• 技能実習:470,725人(前年比58,224人増、14.1%増)
• 資格外活動:398,167人(前年比45,586人増、12.9%増)
• 特定活動:85,686人(前年比14,010人増、19.5%増)
外国人労働者数・事業所数ともに過去最多を更新し、日本における外国人雇用が増加傾向にあることが明らかになりました。特に「専門的・技術的分野の在留資格」が初めて最も多い在留資格となり、高度人材の受け入れが拡大していることがわかります。