外国人採用【フィリピン人採用編 生活編】

外国人採用【フィリピン人採用編 文化編】

外国人の雇用は、企業側もその人材の母国の生活や文化を理解することが重要です。

したがって、今回の投稿ではフィリピン人のライフスタイルを紹介いたします。

フィリピンは海外出稼ぎの大国

フィリピンは、世界中で最も多くの海外出稼ぎ労働者を抱える国であり、10人に1人が海外で働き、家族を支えています。彼らは高い適応力を持ち、新しい環境に迅速に慣れることができます。また、ブルーカラー職だけでなく、エンジニアや管理職として働くフィリピン人も増えています。

日本でも多くのフィリピン人が働いていますが、実は最も多い出稼ぎ先は中東です。

高い言語力

フィリピンでは英語が公用語であり、多くの人がビジネスレベルで英語を使えます。さらに、フィリピン人の中には日本語を話せる人も多く、文化庁の資料(令和四年の発表)によると、世界中の日本語学習者数でフィリピンは第四位に位置しています。このような言語力を持つフィリピン人材は、日本にて活躍が期待できます。

家庭とコミュニティを中心とした生活

フィリピン人は家庭やコミュニティを非常に大切にします。家族との絆が強く、休日や祭日には家族や友人と過ごす時間を優先します。そのため、家族の用事で休暇を取ることや、残業や早出を拒むこともあります。この点を理解することが、フィリピン人労働者の満足度を高める鍵となります。

独自の金銭観

フィリピンでは給料が月に2回支払われることが一般的です。これは、1ヶ月分の給与を一度に受け取るとすぐに使い切ってしまい、次の給料日までお金が足りなくなるためです。このような文化を反映して、給料を月2回に分けて支払うことが一般的です。

また、フィリピンでは半数以上の人が銀行口座を持っていません。銀行に対する抵抗感の理由としては、「手数料がかかる」、「銀行が信用できない」、「書類の用意が面倒」などが挙げられます。これも、前述の給料を一気に使う文化に関係しています。しかしながら、日本では他の従業員様と同じ給与の支払い形態でも問題ありません。

LGBTQ+は一般的

フィリピンではLGBTQ+コミュニティが一般的であり、職場でも多様な性別や性的指向が受け入れられています。日本の職場でもこの多様性を尊重し、インクルーシブな環境を整えることが重要です。LGBTQ+に対する理解を深めるための研修やイベントを開催することも有効です。

お米と豚肉が大好き

フィリピン人の主食は米で、肉は豚肉をよく食べます。揚げ物も大好物です。そのため、日本での食生活はほぼ問題ありません。

仕事に対する献身性

フィリピン人労働者は非常に献身的であり、仕事に対して真摯な態度を持っています。高い責任感と誠実さを持ち、与えられた業務を全力で遂行します。ただし、日本の「空気を読む」文化とは異なり、ストレートに思考を表現し、積極的に自分をアピールすることが一般的です。企業側もその努力を評価し、適切な報酬や昇進の機会を提供することで、モチベーションを維持することが重要です。

フィリピン人労働者の生活に関する理解を深めることで、彼らが日本で快適に働ける環境を提供することができます。家庭やコミュニティを大切にする文化、独自の金銭観、献身的な仕事への態度、高い言語力など、フィリピン人の特性を理解し、適切なサポートを行うことが重要です。これにより、彼らの満足度と職場でのパフォーマンスが向上し、長期的な成功を収めることができるでしょう。

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